【交通事故でお困りの方へ】整骨院での治療と自賠責保険の使い方ガイド

突然の交通事故――体に痛みがあるのに、「どこに相談すればいいの?」「整骨院でも治療できるの?」と、不安でいっぱいの方も多いと思います。
この記事では、保険の知識がない方でも安心して読めるように、自賠責保険を使って整骨院で治療を受けるための流れをわかりやすくご説明します。
■ 自賠責保険とは?
自賠責保険(じばいせきほけん)は、すべての自動車やバイクに加入が義務づけられている「強制保険」です。
交通事故の被害者が最低限の補償を受けられるよう、ケガの治療費や通院交通費、休業補償などがカバーされます。(万が一相手が無保険車でも自賠責保険には救済制度があります)
つまり、交通事故のケガの治療費は、加害者側の自賠責保険から支払われるため、被害者側の自己負担は原則“0円”です。
■ 整骨院でも自賠責保険は使えるの?
はい、整骨院でも自賠責保険を使って治療を受けることができます。
打撲・むち打ち・腰痛・関節の痛みなど、交通事故後に出てくる体の不調に対して、国家資格を持つ柔道整復師が手技による施術を行います。
■ 整骨院に通うまでの流れ【簡単4ステップ】
1. まずは病院を受診しましょう
事故後はすぐに医療機関(整形外科など)で診断を受け、診断書をもらいましょう。これは保険を使う際の重要な書類になります。
2. 加害者側の保険会社に整骨院で治療したい旨を伝える
保険会社に「○○整骨院で治療を受けたい」と伝えることで、整骨院への通院が保険の対象になります。
※保険会社によっては、整骨院での治療に消極的なこともあります。対応が不安な場合は、当院から保険会社と直接やり取りさせていただくことも可能です。
3. 整骨院へご来院・問診・検査
症状を詳しくお聞きし、お体の状態を確認します。必要に応じて医療機関と連携をとりながら施術計画を立てていきます。
4. 自賠責保険を使った通院スタート
治療費のご負担はありません(※例外あり)。通院にかかる交通費や休業補償なども自賠責保険の対象となります。
■ よくあるご質問(Q&A)
Q. 治療費は本当に0円ですか?
A. はい、加害者側の自賠責保険を使うことで、窓口負担はありません。ただし、自損事故や相手の特定ができない事故などは別のケースになりますので、まずはご相談ください。
Q. どのくらい通院できますか?
A. 症状の重さや回復状況によりますが、一般的には数週間~数ヶ月程度です。通院頻度などは患者さまのご都合や状態に合わせて調整します。
Q. 弁護士特約がついていません。保険会社から治療の終了を勧められますがどうしたら?
A. 治療の終了(治癒・症状固定)を診断できるのは医師のみで、保険会社にも弁護士にも決められません。何よりも患者さま御自身しか痛みは分かりませんので、病院とも連携ししっかり治すことが一番大事です。お困りの際はまずはご相談ください。
Q.事故後のやり取りを弁護士さんにお願いしたら、通院を減らすよう指示されました。ちゃんと治るか心配です。
A. 弁護士に依頼すると慰謝料が多く貰えるなどの理由で、弁護士の指示により通院を減らすなど治療に消極的になるケースを稀に聞きます。ですが本来はケガを治す事が大切で、早期に治療しなければ先々に痛みが出て慢性化してしまい、結局お金をかけて治療する事になりかねません。身も蓋もない言い方ですが、皆さん商売ですので自分の儲けを計算しています。整骨院もそのうちの一つに変わりありませんが、体を良くしたいという気持ちを持っているのも事実です。
■ お一人で悩まず、まずはご相談ください
交通事故のケガは、数日経ってから痛みが強くなることもあります。また、しっかり治療せず途中で辞めてしまい数年後に慢性痛として痛みが現れる事も珍しくありません。
「ちょっとした違和感だから…」と放置せず、できるだけ早くご相談ください。